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猫伝染性腹膜炎(FIP)の治療が可能です
猫伝染性腹膜炎(FIP)でお困りの方へ
― モルヌピラビル治療を受けられます ―
「FIP=不治の病」ではなくなりました。
当院では、FIP(猫伝染性腹膜炎)に対する新しい治療法「モルヌピラビル療法」をご提供しています。
FIPは、発症すると進行が早く、これまで有効な治療法が限られていましたが、近年の研究と治験の結果、抗ウイルス薬「モルヌピラビル」による治療が高い効果を示しています。モルヌピラビルは2020年の新型コロナウイルスに対し開発・認可された薬です。
FIP(猫伝染性腹膜炎)とは?
FIPは、猫コロナウイルスが変異して発症する病気で、ウェットタイプ(腹水・胸水型)とドライタイプ(神経型・眼型など)に大別されます。
進行が早く、特に2歳未満の若い猫で多く見られます。
完全室内飼いで感染なんてするの?と思われるかもしれませんが、猫コロナウイルスは腸管にもともと「腸コロナウイルス」として持っていることが多く、それが変異を起こすことで重篤な免疫反応を引き起こすFIPウイルスとなります。新型コロナウイルスが蔓延していた際にどんどん新しい型に変異していたことを考えると納得できます。もちろん症状を出している猫に接触すれば感染する可能性はありますが、一般の家庭ではあまりありません。
モルヌピラビル治療とは?
モルヌピラビルは、元々ヒトの抗ウイルス薬として開発された薬剤で、近年ではFIP治療にも応用されるようになりました。
- 経口投与が可能で、猫への負担が比較的少ない治療です。
- 早期治療で高い回復率(95%以上)が期待できます。
- 治療期間は猫の状態によりますが、おおむね3ヶ月の投薬が必要です。
当院での治療について
- 獣医師がFIPを強く疑う場合に治療を開始します。確定診断は困難であり、症状・抗体価・画像検査などを組み合わせて総合的に判断します。
- 血液検査・画像診断などを通じて状態を正確に把握し、治療方針を立てます。
- 治療薬は海外製となりますが、その分安く治療が可能です。
- 定期的な通院・モニタリングが必要です。
どのくらいで効果があるの?
使用を開始して数日で効果が見られます。具体的にはまず発熱・食欲不振が改善することが多いです。
ドライタイプで神経障害が起きている場合には回復に時間がかかりますが、経験上1-2ヶ月で顕著な改善が期待できます。
費用について
モルヌピラビルは現在も特別な治療薬ですが、輸入しているためお薬代は3ヶ月治療して6~8万円程度です(体重による)。
診察費や検査料金は別途必要ですが、症状により変わりますので詳細な費用は診察時にご案内します。
飼い主さまへのメッセージ
「FIPと診断され、できることはないと言われた。何をすればいいかわからない」
「回復できる見込みがあるなら、できる限りのことをしたい」
治療を勧めた患者様は皆さん前向きに闘病していただいています。
モルヌピラビル治療は、希望のある選択肢です。
当院ではモルヌピラビルの数多くの治療実績があります。ご不安なこと、わからないことがあればお気軽にご相談ください。