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猫との暮らしを始める前に知っておきたいこと【鶴見区・神奈川区・港北区で猫を迎えた方へ】

神奈川県横浜市(鶴見区・神奈川区・港北区)エリアで保護猫を迎えられた皆さま、ようこそ猫との新しい暮らしへ。
「これからどうやってケアすればいいの?」「健康状態が不安…」という方のために、ピア動物医療センターからの大切なお知らせです。ペットクリニックにかかったことがなく、横浜市でどの病院に行けばいいんだろうと不安な方はお読みいただければと思います。
まずは健康診断を!
猫は獣医師の診察や予防接種を受けていることもありますが、保護猫の場合は過去の環境や病歴が分からない場合もありますので、迎えたら早めに動物病院で健康診断を受けることが大切です。
当院では以下のチェックを行っています:
- 体重・体温・聴診など全身チェック
- ノミ・ダニ・耳ダニの確認
- 猫風邪(ヘルペスウイルス)や皮膚病
- 便検査(寄生虫の確認)
- 猫エイズ(FIV)・猫白血病(FeLV)のウイルス検査
ワクチン接種で感染症から守る
ワクチン歴が不明な保護猫は、基本のワクチン接種から始めるのが安心です。
当院では猫ちゃんの生活環境に合わせてご提案します。
主な猫ワクチン:
- 3種混合(猫ウイルス性鼻気管炎・カリシウイルス・汎白血球減少症)
- 猫白血病ワクチン(必要に応じて)
成猫は一般的には1〜3年に1回の追加接種を行います(ワクチンの種類と猫の生活環境によって異なる)。個体差はありますが3年程度血中抗体価が維持されていることも多いので、他の猫と接触がないなら頻度は少なくても良いでしょう。
ノミ・ダニ・寄生虫の予防も大切
保護猫にはノミやダニ、回虫などの寄生虫がいる場合もあります。
他の猫への感染を防ぐためにも、最初の駆虫がとても重要です。月に一回投与することで予防できます。
- スポットタイプのノミ・ダニ駆除薬
- 回虫・条虫などに効く駆虫薬
💡 室内飼いでも感染のリスクがあります。鶴見区や港北区内でも症例が見られます。
避妊・去勢手術について
猫の避妊・去勢は、望まない妊娠を防ぐだけでなく、将来の病気予防にもつながります。
手術の時期や費用についても、初診時にご相談いただけます。
男の子の去勢手術は日帰り、女の子の避妊手術は一泊入院となります。
年間スケジュール
これまでに挙げたワクチン、予防、手術をまとめると一年のスケジュールはこのようになります。
月齢 / 時期 | 内容 | 補足 |
---|---|---|
生後2ヶ月頃 | ✅ 1回目の3種混合ワクチン | ウイルス性鼻気管炎、カリシウイルス、汎白血球減少症の予防 |
生後3ヶ月頃 | ✅ 2回目の3種混合ワクチン(追加接種) | 1回目の免疫をしっかり定着させるため |
生後6ヶ月頃 | ✅ 避妊・去勢手術(任意) | 手術前の健康チェックを兼ねて実施することが多い |
毎月(通年) | ✅ ノミ・マダニ予防 | 室内飼いでも外部から持ち込まれる可能性あり |
1歳の誕生日前後 | ✅ 3種混合ワクチン(年1回の定期接種) | 成猫期からの定期予防スタート |
猫と信頼関係を築くには
保護猫は、新しい環境に慣れるまでに時間がかかることがあります。初めて猫を飼われる方にはハードルが高いかもしれませんが根気強く信頼関係を築きましょう!
1. 基本的な要求を満たす
猫が安心して暮らせる環境を整えることが第一歩です。清潔な水と食事、快適な寝床、清掃されたトイレ(猫の数+1あると良い)、爪とぎ、隠れ家などを用意しましょう。これらの基本的なニーズを満たすことで、猫は安心感を得られます。
2. 猫のペースを尊重する
猫は自分のペースで行動する動物です。無理に抱っこしたり、追いかけたりせず、猫が自ら近づいてくるのを待ちましょう。猫が自分から接近してきたときに優しく撫でることで、信頼関係が深まります。
3. 日々のルーティンを大切にする
猫は規則的な生活を好みます。毎日の食事や遊びの時間を一定にすることで、猫に安心感を与えることができます。特に、保護猫や新しい環境に慣れていない猫には、安定したルーティンが効果的です。
⏳ 最初の数週間は「見守ること」が最大のケアです。
慣れてきたら以下のこともやってみましょう!
4. 遊びを通じて絆を深める
猫との遊びは、信頼関係を築くうえで重要です。猫じゃらしやボールなどを使って、一緒に遊ぶ時間を設けましょう。遊びの後におやつを与えることで、ポジティブな経験として記憶されます。ただし飲み込んでしまうようなものは避けてくださいね。
5. スキンシップとグルーミング
猫が撫でられるのを好む場合は、優しく撫でたり、ブラッシングを行ったりすることで、信頼関係が深まります。ただし、猫の反応をよく観察し、嫌がる様子があれば無理に続けないようにしましょう。人慣れしていない場合には逆に嫌われてしまうかもしれません。攻撃的な子に対してはまず「ちゅーる」を袋の先から出して食べるかチェック→慣れたら指から舐めてもらうをしてみてください。
6. ポジティブ強化を活用する
猫が望ましい行動をしたときには、おやつや優しい声かけで褒めてあげましょう。これにより、猫はその行動を繰り返すようになります。逆に、望ましくない行動に対しては、叱るのではなく、無視するなどの対応が効果的です。
7. スロー・ブリンクで愛情を伝える
猫がゆっくりと目を細める「slow blink」は、信頼と安心のサインです。こちらからも同じようにゆっくりとまばたきを返すことで、猫に愛情を伝えることができます。これに対して猫は「目をじっと見つめる」ことや「素早い目の動き」を威圧・敵意・警戒と感じることがあります。

正しいアイコンタクトの仕方は
- 目を細める(=敵意がないと伝える)
- ゆっくりまばたきをする(=スロー・ブリンク)
- しばらく視線をそらす(=圧をかけない)
8. 安全な避難場所を提供する
猫がストレスを感じたときに逃げ込める安全な場所を用意しましょう。高い場所や隠れ家など、猫が安心できるスペースを確保することで、ストレスの軽減につながります。
猫の診療は当院にお任せください
当院では、猫の初診・ワクチン・駆虫・避妊去勢まで一貫して対応可能です。
横浜市(鶴見区・神奈川区・港北区)エリアからのアクセスも良好です。
「初めてで何から始めればいいか分からない…」という方も、どうぞお気軽にご相談ください。