【お知らせ】新しい超音波検査装置を導入しました

ピア動物医療センターは今年から院長・スタッフがリニューアルしましたが、これから徐々に新型医療機械の導入も行っていきます。
これまでできなかった診断・治療を行うため、まずは超音波検査装置を最新のものにしました。これにより、これまで以上に「小さな変化を見逃さない」高精度な検査と、安心・安全な治療が可能となりました。

🔍 新しい装置でできるようになった検査・治療

🐾 猫・小型犬に特化した精密心エコー

猫や小型犬の小さな心臓も、よりクリアに描出。早期の心臓病発見や、治療方針の正確な決定に役立ちます。人間の新生児循環器に使われているものを採用しました。

甲状腺・上皮小体(副甲状腺)のエコー検査

ホルモン異常の原因となる微細な腫瘍や異常を、より詳細に確認できるようになりました。
特にシニア期の猫や犬の内分泌疾患に対する早期発見・診断が可能です。甲状腺がんや上皮小体機能亢進症の診断に役立ちます。

喉頭(こうとう)・気管の動態観察

呼吸時の喉頭の動きや気道の状態をリアルタイムで評価できるため、呼吸が苦しそうな症状の精査に有用です。
喉に発生する腫瘍、喉頭麻痺

眼球・眼窩の超音波検査

白内障や緑内障、網膜剥離や眼球の後方の異常(腫瘍・炎症など)も、麻酔をかけずに短時間で評価が可能です。

💉 手術前の神経ブロック麻酔の超音波ガイド下処置

術前・術後の痛みを軽減するための神経ブロックを、リアルタイムで神経・注射部位を確認しながら安全に実施できます。
これにより、痛みの少ない手術と早期回復が期待できます。
体が動かないようにするためには吸入麻酔薬(ガス麻酔)が必要ですが、痛みを伴う手術だと、痛みを抑えるためにより多くのガスを使用することになります。多くなればなるほど、心機能の低下・血圧低下などの合併症が発生しやすくなります。神経ブロック麻酔は痛みをとりますので、この吸入麻酔薬の量を減らす効果があります。結果として、麻酔リスク軽減につながります。


😊 飼い主様・患者様へのメリット

  • 小さな体の小さな変化を見逃さない:猫や超小型犬でも精度の高い検査が可能になりました。
  • 早期発見・早期治療ができる:症状が出る前の病気の兆候をとらえることで、治療の成功率が向上します。
  • より安全で安心な治療:超音波で確認しながらの処置が可能なため、身体への負担が少なく、合併症のリスクも低減します。
  • 短時間・無麻酔でできる検査も多い:シニアの子や全身麻酔が難しい子でも、負担少なく検査できます。
  • 精度の高い検査結果で、必要な治療だけを選択:過剰な検査や治療を避けることができ、安心して治療方針を選んでいただけます。

最後に

普段患者様からは見えない部分ではありますが、より良い獣医療を提供するため最新の医療機器の導入を行っていきます。
CT/MRIを導入する予定はありませんが、よほどのことがない限り当院で検査・治療を完結できるように対応したいと考えています。
近々、ほかの医療機器も更新していきます!

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