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高齢猫との向き合い方〜鶴見区・神奈川区・港北区の飼い主様へ
はじめに
猫と暮らしていると、「あれ、なんだか最近、寝てばかりいるな」「けづくろいしないなぁ」と、ふとした変化に気づくことがあります。もしかすると、それは加齢によるものかもしれません。ただし診察の際にもよく「歳のせいですかね?」と聞かれるのですが、加齢による行動の変化のこともあれば、疾患が潜んでいる可能性もあります。
人と同じように、猫も年齢を重ねるにつれて、少しずつ体や心の変化が現れてきます。元気いっぱいに走り回っていた子猫の頃から、年を重ね、今は静かに日向ぼっこをするのが好きになった愛猫。その変化は寂しさを感じさせることもありますが、一方で、長年一緒に過ごしてきたからこその深い絆が育まれている時期でもあります。
近年は、医療の進歩やフードの質の向上、室内飼育の普及などにより、猫の寿命は飛躍的に延びています。15歳を超える猫も珍しくなくなり、高齢猫と暮らす飼い主さんも増えています。
このブログでは、高齢期を迎えた猫との向き合い方について、基本的な知識から、健康の見守り方、日常生活での工夫、心構えまで、さまざまな角度からご紹介していきます。猫ごとに適したものが違いますので、実際に診察に来ていただいた際により適切なご提案ができるかと思います。
愛猫との時間を、より穏やかで心地よいものにするためのヒントになれば幸いです。
ピア動物医療センターでは高齢患者に寄り添った獣医療を提供いたします。
猫の年齢とライフステージについて
まずは、猫の年齢に対する基本的な理解から始めましょう。人間で言う「高齢」とは何歳くらいからなのか、猫の場合はどうでしょうか?
■ 猫の年齢を人間に換算すると?
猫の年齢を人間に換算する際、よく使われる目安があります。初めの1年でおおよそ人間の15歳、2年目で24歳程度、その後は1年ごとに人間の4歳分ずつ加算されるといわれています。
猫の年齢 | 人間の年齢の目安 |
---|---|
1歳 | 約15歳 |
2歳 | 約24歳 |
5歳 | 約36歳 |
10歳 | 約56歳 |
15歳 | 約76歳 |
20歳 | 約96歳 |
もちろん個体差はありますが、猫も10歳を超えると「高齢」と呼ばれる年齢に入っていきます。
■ 猫のライフステージの区分
猫のライフステージは、一般的に次のように分けられています:
- 子猫期(キトン期):〜1歳
成長期。体が大きくなり、学習能力も高い時期。 - 成猫期:1〜6歳
心身ともに安定して元気な時期。健康的な生活を送りやすい。 - 中高年期(中年):7〜10歳
体の変化が少しずつ現れ始める。健康チェックが重要に。 - 高齢期:11〜14歳
体力や免疫力が落ち、年齢にともなう疾患のリスクが高まる。 - 超高齢期:15歳以上
いわば“老猫”と呼ばれる年代。日常生活に配慮が必要な時期。
■ 高齢猫とどう向き合うか
11歳を過ぎたあたりから、「若い頃とは違うな」と感じる場面が増えてくるかもしれません。それは老化のサインであると同時に、猫がより静かで落ち着いた暮らしを望むようになっている証でもあります。
この変化に気づき、無理をさせず、今の体力や性格に合わせた環境を整えてあげることが、飼い主に求められる大切なケアの第一歩です。
高齢猫に見られる主な変化
猫は、体に不調があってもそれを外に出さない生き物です。特に高齢猫になると、動きや行動が徐々に変化していきますが、それが病気のサインなのか、単なる老化なのか、見極めが難しいことも少なくありません。
ここでは、高齢猫に多く見られる変化を、行動面と身体面に分けてご紹介します。
行動面の変化
▷ 活動量の減少
若い頃は毎日元気に走り回っていた猫が、最近はあまり動かなくなった……そんな変化は多くの飼い主さんが経験します。
高い場所に登らなくなったり、おもちゃへの反応が鈍くなったりするのも、加齢による筋力低下や関節の痛みが関係している可能性があります。
▷ トイレの失敗・粗相が増える
今まできちんとトイレでしていた猫が、決まった場所以外で排泄するようになることもあります。
これは、足腰の衰えや、トイレまで移動するのが面倒になったこと、あるいは認知機能の低下などが関係している場合があります。
慢性的な関節疾患、腰の神経的な痛みは高齢のネコちゃんで一般的です。治療により改善する可能性があります。飲み薬だけでなく月一回の注射など選択肢は増えています。
▷ 睡眠時間が増える
高齢猫は1日の大半を寝て過ごすようになります。猫はもともとよく眠る動物ですが、年齢を重ねるにつれてその傾向はさらに強くなります。
ただし、寝てばかりいて食欲もなく、ぐったりしているようなら、体調不良のサインかもしれません。
▷ 夜鳴き・落ち着きのなさ
夜になると鳴くようになった、落ち着きなくウロウロする——こうした行動は、加齢にともなう不安感や認知機能の低下の可能性があります。
また、視覚や聴覚の低下によって、周囲の状況が把握できず不安になっていることも。ホルモン疾患が関与している場合もあるので注意が必要です。
▷ 甘え方や性格の変化
これまであまりベタベタしてこなかった猫が、急に甘えるようになる、逆に人と距離を取るようになるといった変化も見られます。
加齢により性格が丸くなることもあれば、神経質になる場合もあります。
身体的な変化
▷ 毛づやの低下
被毛がパサついてきたり、フケが目立つようになったりしたら要注意です。
高齢になると自分でのグルーミング(毛づくろい)が減り、被毛の状態が悪化します。これは口の痛みや関節の問題で体をなめにくくなっている可能性もあります。
▷ 体重の増減
体重が急激に減った場合は、慢性腎臓病や甲状腺機能亢進症などの病気の可能性があります。
逆に運動量の低下や代謝の変化によって太りやすくなる猫もいます。どちらにしても、定期的な体重測定は重要です。
▷ 食欲や飲水量の変化
食が細くなるのは加齢の自然な流れでもありますが、極端な食欲不振や急な飲水量の増加は病気のサインです。
特に「よく水を飲むようになった」「おしっこの量が増えた」などの変化は、腎臓や糖尿病の兆候かもしれません。
▷ 歯や口腔内のトラブル
口臭が強くなる、ヨダレが増える、片側だけで噛むなどの様子が見られたら、歯周病や口内炎などが疑われます。
痛みのために食べるのをやめてしまうこともあるので注意が必要です。
▷ 筋肉の衰え・足腰の弱り
特に後ろ足の筋肉が落ちやすく、ふらつく、ジャンプができないなどの変化が見られます。
滑りやすい床や高い段差は転倒・ケガの原因になるため、生活環境の見直しも重要です。
▷ 感覚機能の低下(視覚・聴覚)
名前を呼んでも反応しない、ぶつかることが増えたなどは、聴覚・視覚の衰えかもしれません。
ゆっくり近づいたり、触る前に声をかけるなど、驚かせないような配慮が必要です。
高齢猫がかかりやすい主な病気とサイン
高齢猫になると、加齢にともなって内臓機能や免疫力が徐々に低下していきます。外見だけでは健康状態を判断しづらいため、小さな変化を見逃さないことがとても大切です。
ここでは、高齢猫によく見られる病気と、その初期サインについてご紹介します。
慢性腎臓病(CKD)
▶ どんな病気?
高齢猫で最もよく見られる病気の一つで、腎臓の機能が徐々に失われていく進行性の疾患です。一度悪くなると治すことはできず、進行を遅らせる管理が中心になります。
▶ 初期に見られるサイン
- よく水を飲む(多飲)
- おしっこの量が増える(多尿)
- 食欲が落ちてくる
- 体重が減ってきた
- 嘔吐、口臭、元気消失(進行すると)
▶ 飼い主にできること
- 水分補給の工夫(ウェットフード、給水器など)
- 定期的な血液・尿検査
- 療法食や内服薬による管理
甲状腺機能亢進症
▶ どんな病気?
甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気で、代謝が異常に活性化するのが特徴です。10歳以上の猫に多く見られます。
▶ 初期に見られるサイン
- 食欲はあるのに体重が減る
- 異常に元気(落ち着きがない)
- 心拍数が速い
- 毛がボサボサになる
- 嘔吐や下痢
▶ 飼い主にできること
- 血液検査による早期発見
- 投薬、療法食、放射線治療など治療法が複数ある
- 早期ならコントロールしやすい
糖尿病
▶ どんな病気?
インスリンの働きがうまくいかず、血糖値が高い状態が続く病気です。特に肥満気味の高齢猫に多い傾向があります。
▶ 見られるサイン
- 水を大量に飲む
- おしっこの量が多い
- 進行すると元気食欲の低下、嘔吐など
▶ 飼い主にできること
- 食事管理とインスリン注射、または飲み薬による治療
- 血糖値のモニタリングと獣医師との連携が重要

歯周病・口腔内疾患
▶ どんな病気?
歯石や歯肉炎、口内炎などが進行すると、口の痛みから食べなくなることがあります。高齢になるほどリスクが高まります。
▶ 初期に見られるサイン
- 口臭が強くなる
- 食べるのに時間がかかる
- よだれが増える
- 片方の歯だけで噛む
▶ 飼い主にできること
- 歯磨きや口腔ケア(できる範囲で)
- 口を触られるのを嫌がる変化にも注意
- 痛みの緩和と抜歯など、獣医師の判断が重要
- 最近では歯茎の炎症を緩和する塗り薬もありますのでご相談ください

認知機能不全症候群(猫の認知症)
▶ どんな病気?
加齢にともない脳の認知機能が低下する状態で、人間でいう「認知症」にあたります。
▶ 初期に見られるサイン
- 夜中に大声で鳴く(夜鳴き)
- 迷子のようにウロウロする
- トイレの場所を間違える
- 飼い主のことを忘れたような反応
▶ 飼い主にできること
- 安心できる環境作り(決まった場所、静かな空間)
- 適度な刺激やスキンシップ
- 症状緩和のサプリや薬も相談可能
関節炎・運動器疾患
▶ どんな病気?
高齢猫の多くが関節炎を抱えていると言われていますが、猫は痛みを隠すため、気づかれにくいのが特徴です。
▶ 初期に見られるサイン
- 高いところに登らなくなる
- 歩き方がぎこちない
- 毛づくろいの回数が減る(痛くて体を曲げられない)
- トイレでの姿勢がつらそう
▶ 飼い主にできること
- 段差を減らす工夫(ステップやスロープ)
- 関節に配慮したサプリメントの導入
- 鎮痛剤や治療は獣医師の指示に従う
腫瘍(がん)や内臓疾患
▶ どんな病気?
高齢猫になると、悪性腫瘍(がん)の発症リスクも高まります。腫瘍の種類や部位により症状はさまざまで、はっきりとした症状を出さないことも多いです。ささいなことでも重大な疾患の発見につながる可能性もありますので、よく見てあげましょう。
▶ 初期に見られるサイン
- 食欲がなくなる
- 体重の減少
- 呼吸が苦しそう
- 下痢・嘔吐が続く
- お腹にしこりを感じる
▶ 飼い主にできること
- 定期的な検査(ねこドック)を行う
- QOL(生活の質)を大切にした対応を
- 緩和ケアの検討も視野に
日常生活でできるケアと配慮
高齢猫にとっての暮らしやすさは、ちょっとした気配りの積み重ねから生まれます。
ここでは、飼い主が日々の中で取り入れられる具体的なケアと生活環境の工夫をご紹介します。
環境の整備
▷ 段差やジャンプの負担を減らす
高齢になると慢性の関節炎などから、高い場所に飛び乗ったり降りたりするのが難しくなってきます。
- 階段状のステップやスロープを設置する
- お気に入りの場所まで無理なく移動できる工夫を
- ソファやベッドに登るための踏み台も有効です
▷ 滑りにくい床材の工夫
フローリングなどの滑りやすい床は、関節や筋肉に負担をかけやすく、転倒の原因にもなります。
- マットやカーペットを敷く
- 滑り止めの床材に替えることで、猫も安心して歩けます
- 肉球の間から生える長い毛はカットした方が良いです
▷ 静かで落ち着けるスペースの確保
高齢猫は環境の変化に敏感です。静かで安心できる「自分だけの場所」があると、ストレスを減らすことができます。
- 隠れられる場所をつくる
- 日向ぼっこができる場所があれば理想的
- 新入りのペットや子どもと接触する機会は慎重に調整を。精神的・体力的に疲れてしまうことが多いです。
食事と水分補給
▷ 年齢に合った食事内容に
高齢猫向けのフードは、腎臓や関節に配慮した成分になっているものが多く、カロリーや消化吸収の面でも工夫されています。
- 療法食やシニア用フードへの切り替えを検討(病院から適切な食事をご提案します)
- 歯や口腔内にトラブルがある場合は柔らかいフードを
- 少量ずつ複数回に分けてあげると、食欲が落ちた猫にも負担が少ないです
▷ 十分な水分摂取をサポート
脱水は高齢猫にとって大敵です。
- 自動給水器(循環式)を使うと、水を好んで飲む猫も多いです
- ウェットフードの活用で自然に水分摂取量を増やす
- 複数の場所に水を置くことで、気が向いた時に飲みやすくなります
トイレ環境の見直し
トイレの環境が合っていないと、粗相の原因になるだけでなく、猫のストレスにもつながります。
▷ 出入りしやすいトイレに
- 高い縁のあるトイレは足腰の弱った猫にはつらいので、低い入口のトイレがおすすめ
- トイレまで移動するのが負担になっている場合は、寝床の近くにも設置を検討
▷ 清潔な状態を保つ
- 加齢により嗅覚が鈍ることもありますが、それでも清潔なトイレを好む傾向は変わりません
- こまめに掃除をして、猫が「使いたくなる」環境に
日々のスキンシップと観察
▷ 毎日の“ふれあい”が健康チェックに
撫でたり、抱っこしたりする中で、しこり・やせ具合・痛みの反応など、異変に気づけることがあります。
チェックのポイント:
- 被毛の状態(ツヤ・フケ)
- 体重の変化(持ったときの感触)
- お腹や関節の腫れや痛がる反応(腰を触ろうとすると嫌がりませんか?)
- 目や耳、口元の様子
▷ ストレスの少ない接し方
高齢猫は気分にムラが出やすくなります。構いすぎるのもストレスになるため、猫のペースを尊重した接し方を心がけましょう。
- 無理に抱っこしない
- 自分から近づいてきたときは、やさしく対応を
- 知らない人や大きな音に敏感になりやすいので、静かな環境を意識する
健康を支えるサプリメントやグッズ
市販のサプリメントや猫用ケア用品も、体調維持に役立つことがあります(※使用前には獣医師にご相談ください)。
例:
- 関節の健康をサポートするグルコサミン・コンドロイチン配合のサプリ
- 腎臓の健康維持を助けるオメガ3脂肪酸やリン吸着剤
- 口腔ケア用のデンタルジェルや歯磨きシート
高齢猫は、若い頃と同じように無理をさせてはいけませんが、できることはまだたくさんあります。
日々の工夫で、より快適で安心できる老後を送ってもらいましょう。
飼い主の心構え
「老い」を受け入れるということ
猫の平均寿命はこの数十年で大きく延び、15歳、20歳まで生きる子も少なくありません。
しかし、どんなに健康管理をしていても、「老い」そのものを止めることはできません。
・寝ている時間が長くなる
・ごはんを食べる量が減る
・できていたことが少しずつできなくなる
こうした変化を「衰え」として悲観的に見るのではなく、自然な老化現象として受け止めることが、まずは飼い主の大切な一歩です。
猫は言葉で自分の状態を伝えることができません。その代わりに、行動や仕草、ちょっとした変化を通じて私たちにサインを送ってきます。
それを「困ったこと」ではなく、「今こうしてほしいというメッセージ」として受け取ることが、共に年を重ねる姿勢といえるでしょう。
緩和ケア・在宅ケアの考え方
高齢猫のケアにおいて、近年注目されているのが「緩和ケア」や「在宅ケア」という考え方です。
▶ 緩和ケアとは?
延命を目的とするのではなく、痛みや苦しさ、不安をできるだけ取り除き、穏やかに過ごせる時間を支えるケアです。
病気の治療が難しくなったり、積極的な医療が負担になる段階において、選ばれることが増えてきました。
・痛みや吐き気など、不快な症状をコントロール
・食事、排泄、移動の補助を通じてQOLを維持
・猫が「いつもの生活」をなるべく長く続けられるようサポート
▶ 在宅ケアのメリット
通院や入院がストレスになる場合、自宅でのケアが猫にとって一番安心できる選択になることもあります。
- 猫自身が落ち着ける「家」という環境で過ごせる
- 飼い主が変化を近くで見守れる
- 獣医師と連携して訪問診療やオンライン相談などの選択肢も
高齢猫の緩和ケアにおいては、「今その子がどう感じているか」を何より大切にしてあげたいものです。
延命か、QOLかの選択
病気が進行したり、治療が難しくなったとき、飼い主は「延命治療を選ぶか」「生活の質を重視するか」という難しい判断を迫られる場面が出てくるかもしれません。
これは正解のない問いです。
・1日でも長く一緒にいたい
・つらい治療は避けて、自然な形で見送りたい
・できるだけ痛みを取ってあげたい
どれもすべて、猫を想う心からの選択です。
もし迷ったときには、
- 猫が今どう感じているか
- その治療が苦痛になっていないか
- 猫らしい時間を過ごせているか
という視点から、自分なりの答えを見つけていくことが大切です。1日のうちどのぐらいの割合で苦痛なく過ごせているか。多くの時間を幸せに過ごせているか?意識してみましょう。ペットのことを一番理解してあげられるのは、長い年月を一緒に過ごしてきた飼い主さんです。
獣医師も、選択のサポートをする存在です。
「こうしたい」という気持ちを率直に相談し、チームとしてその子の最期を見守る姿勢が、後悔のない選択へつながるはずです。
「最期まで、寄り添う」
最期の時間が近づくと、食べることや歩くことさえ難しくなる日もあるかもしれません。
でも、猫は最後まで、飼い主のそばにいたいと願っています。
- 呼びかけに耳を傾ける
- そっと身体を撫でてあげる
- 一緒に静かな時間を過ごす
それだけで、猫にとっては十分なのです。
別れは悲しいものですが、「ありがとう」「よくがんばったね」と言える時間を持つことは、飼い主自身の癒しにもなります。
最後に
高齢猫との暮らしは、制限も多く、体力的にも精神的にも大変なことがあるかもしれません。
けれどその一方で、何年も一緒に過ごしてきたからこそ生まれる深い絆と信頼があります。
今しかできない、かけがえのない時間を、ぜひ大切にしてあげてください。