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犬・猫の抗がん剤治療の費用|治療費の目安について
犬・猫の抗がん剤治療
費用の目安
「抗がん剤治療には、どのくらい費用がかかるのだろう」
「治療が何か月も続いた場合、総額はいくらになるのだろう」
がん治療を考えるとき、治療効果や副作用だけでなく、
費用について不安を感じる方も少なくありません。
このページでは、当院で抗がん剤治療を行う場合の
おおよその費用と、治療中に必要になる検査についてご案内します。
抗がん剤治療を始める前に
「がん」と一言でいっても、腫瘍の種類や発生した場所、 広がり方によって治療方法は異なります。
そのため、抗がん剤を始める前には、 まず腫瘍の種類や全身の状態を確認し、 どの治療が適しているかを検討します。
貧血や白血球・血小板の状態、 肝臓・腎臓など全身状態を確認します。
胸部や腹部を撮影し、 腫瘍の広がりや転移の有無などを確認します。
腹腔内臓器やリンパ節などを観察し、 腫瘍の状態や他臓器への影響を評価します。
しこりから細胞や組織を採取し、 腫瘍の種類を調べます。 必要に応じて外部の検査機関へ検査を依頼します。
リンパ腫の抗がん剤治療
費用の目安
犬の多中心型リンパ腫では、 複数の抗がん剤を組み合わせる 多剤併用化学療法(CHOP/UW-19)を行うことがあります。
使用する抗がん剤は来院ごとに異なるため、 毎回まったく同じ料金になるわけではありません。 当院で治療を行った場合のおおよその目安は以下の通りです。
1回あたりの金額は、 診察、抗がん剤投与前に最低限必要となる血液検査、 抗がん剤の投与・処置 などを含めた目安です。
約40〜50万円という金額は、 体重20kg程度の犬が大きな副作用や予定外の入院などなく、 UW-19プロトコルをスムーズに完遂した場合の 当院での治療費をもとにした概算です。
1回の費用に含む主なもの
- 診察
- 最低限必要な投与前血液検査
- 抗がん剤
- 静脈留置・投与処置など
別途費用が必要になるもの
- 定期的なX線検査
- 腹部超音波検査
- 追加の血液検査
- 副作用予防・軽減のための内服薬
- 必要に応じたその他の検査・処置
体重が小さくなると抗がん剤そのものの使用量は少なくなりますが、 診察、血液検査、投与処置などにかかる費用は 体重によって大きく変わりません。
そのため、同様の多剤併用化学療法を行う場合には、 小型犬や猫でも治療全体としては 同程度の金額を目安にお考えください。
治療中にも定期的な検査を行います
抗がん剤治療では、 「薬を投与できる状態か」と 「治療が効いているか」の両方を確認しながら治療を進めます。
白血球や血小板などを確認し、 その日に安全に抗がん剤を投与できる状態かを判断します。
必要に応じてX線検査や腹部超音波検査を行い、 腫瘍の状態や治療への反応を確認します。
食欲、体重、嘔吐・下痢などの有無を確認し、 必要に応じて検査や内服薬を追加します。
副作用がみられた場合について
抗がん剤治療では、 食欲低下、嘔吐、下痢、白血球減少などの 副作用がみられることがあります。
副作用がみられた場合には、 追加の診察、血液検査、投薬、点滴などが 必要になる場合があります。
症状が強い場合には、 予定外の通院や入院治療が必要になることもあります。
その場合の検査、投薬、点滴、入院などの費用は、 通常の抗がん剤治療費とは別途必要となります。
費用も含めて治療方針を考えます
がん治療では、 「できる治療をすべて行う」ことだけが 必ずしも唯一の選択肢ではありません。
治療によって期待できる効果、 副作用、通院回数、その子の性格や生活、 ご家族のご希望、そして費用などを含めて 治療方針を考えることが大切です。
よくあるご質問
実際には、定期的な画像検査、追加検査、内服薬、 副作用への治療などによって費用は変わります。
例えば猫のリンパ腫では、 ご家族のご希望や費用面を考慮し、 L-アスパラギナーゼ(ロイナーゼ)の注射を緩和的に行う という選択肢を検討することがあります。
検査を行わず注射治療のみを行う場合には、 1回の通院・治療費は約15,000円程度が目安です。 症例によっては、例えば2週間に1回程度の通院で治療を行うこともあります。
これは標準的な多剤併用化学療法とは治療目的や期待できる効果が異なります。 「できるだけ積極的に治療したい」 「通院や費用の負担を抑えながら治療したい」 「症状を和らげることを優先したい」など、 ご家族のご希望を伺いながら治療方法をご相談します。
治療を決める前でも
ご相談いただけます
がん治療では、
治療効果や副作用だけでなく、
通院頻度や費用も大切な要素です。
当院では、その子の状態とご家族のご希望を確認しながら、
検査・治療内容とおおよその費用についてご説明します。
